年長児◇ 卒園まであと少し

木曜日の朝の場面から。

園庭でかけっこが出来るのもあと少しと思い、いつものように緑組の小さい組さんから年中さんが走り、年長が走っている時に、緑組の先生から「〇〇君(年中さん)が△△君(年長)とかけっこしたいって言ってるんだけど」と話しが来ました。もうすぐ年長になる子からの嬉しい挑戦状に「いいですね!」となり、年長のかけっこが終わった後に、年長の指名を受けた子に「走りたいんだってよ」と話しを振ると「え~~」とその子はあまり乗り気でない様子。保育者の思いとしては、年中さんの”一緒に走ってみたい”の気持ちを大事にしたいし、チャレンジを受けるお兄さんとしての姿も見てみたくもあり、「走ってよ~」とお願いしてみるも、その子は「嫌だ」の一点張り。もともと目立つ事があまり好きでないであろう性格と、負けた時の事を考えてしまう慎重な性格も相まっての「走りたくない」だろうとも思ったので、年中の子に「ごめん、誰か他に走りたい子いない?」と聞いて、ちょっと残念そうな顔をしながらも別の年長の子を呼び、一緒に走ってもらいました。

すると、小さい組さんや他の年中さんも「走りたい!」と言い始め、年長さんと手を繋ぎ、順々に走りたい子と並びはじめ、ながーい列になり、何度も指名を受け年下の子と何周も走る子もいれば、応援にまわる子、よーいドン!を言う子と分かれて”年長さんとかけっこしよう会”が始まりました。

何組か走っている途中、一番初めに「走りたい」と言っていた子と「走らない」と言っていた年長の子が列に並び、念願叶って、一緒に走る事ができました。勝負の結果は年長の子が勝ちましたが、年中の子が走っている時の真剣な表情と走り終えた時の”負けたか~”と思っていそうな、でも嬉しそうな表情が印象的な場面でした。

今年度は部屋こそ常に一緒ではありませんでしたが、隣の緑組とはもちろん、他クラスにも遊びに行ってくる!と自然な交流をしていた年長さん。卒園まであと少し。いつもの遊びから見える異年齢の関わりをもっと見られるといいなぁと思った朝でした。