年長児◇ カナヘビ捕まえた!!~ カナヘビどうする会議 ~
今週の月曜日。花壇で「トカゲ捕まえた!!」と大騒ぎの男の子。1匹が別の1匹に嚙みついているところだったらしく、同時に2匹捕まえて虫かごへ。「私が見つけたんだよ!」と触れないけど男の子に頼んで捕まえてもらった女の子。
土、草、枯れ葉等々を入れて、虫かごの環境を整え、触ってみたり、エサをあげてみたり、水を飲ませようとしてみたり、お世話をしたい気持ちは感じられるものの、生き物を扱ってる感覚より、人形を扱ってる感覚に思えたので、次の日、会議をしてみることにしました。
会議の日。集まった子達で、まずは捕まえたカナヘビをどうしたいか。”逃がす”か”育てる”かの二択にして尋ねてみました。捕まえた子たちは「育てる!!」と言い、他の子たちにも「育てるなら関わってくるけどどうする?」と聞くと「育てる」との事。”逃がす”と自分の意見をちゃんと言った子もいましたが、「育てる」多数で育てる事にしました。
じゃあ、まずはカナヘビの事をよく知ろう。という事で、ヒトとトカゲは違うけど同じところはどこだろう?と聞いてみました。すると「目!口!足!」「鼻!」「鼻はないんじゃない?」「えーあるんじゃない?」「しっぽはないね」等々いろいろ出してくれました。「他には?」と胸に手を当てて聞いてみると「心臓!」と応える子ども達。別の生き物だけど、同じところは沢山。命を育てるならご飯もいるし、触られてばかりだと自分だったらどうかな?と改めて聞くと「いやだな」と考えてくれたようでした。その日の夕方、「もう疲れとらすけん、あんまり触らないで」と話す子の姿もあり、生き物を通しての学びを深めていきたいなぁと思いました。
バッタがなかなか見つからないので、水曜日にカナヘビのご飯調達散歩にでかけ、捕まえてきたバッタやコウロギを虫かごに入れると「食べた!!」と嬉しそうに話しながら、しっかり観察。年長児ならではのリアルな生き物での探求の時間を大切に、大事にそこに自ら関わろうとする子ども達の姿を見ていきたいと思います。